愛知でゆる体操教室を開いている薮本誠吾さんのインタビューです。
このインタビューは2007年11月に行われました。
以下、太字が薮本さんの発言です。細字が私の発言になります。
では、よろしくお願いします。
実は、今まで僕のブログに薮本さんが出てほしいと思ってたんですよ。
愛知という人口の多い地区で教えているのに、あまりネット上に出て来なかったんで。
ホームページが。
開く開く、と言いながら(笑)。
ちなみに開く予定は、いつごろですか?
年内には、と思ってます。
では、質問にいきますが、まず高岡先生を知ったきっかけというのは?
28歳の時から空手をやっておりまして、武道をやるなかで、高岡の本『スポーツと記号』とか『光と闇』とかという著書で知りました。
で、非常に納得をして、非常に高岡先生に興味を持ちましたね。
ほぉ、あの辺は難解な本ですが、あの中でどの辺に納得がいったんですか。
いち武道にとらわれずに、武道一般を評価されてるところを、私が評価しました。
ははは。
薮本さんの武道、武術歴を教えてもらえますか?
学生時代、6年・・・7年間、柔道をやって、25歳から4年間合気道で、28歳から空手ですね、13年間ぐらい。
そして、極意武術協会を。正確な年は、わかりませんが大阪の一期(生)ですね。
なるほど。
それでは、いつごろ運動総研の講座に参加されましたか。
それも、よく覚えてないんですが、1990年代半ばごろだと思うんですが、だいぶ初期のころ。
DS社の前の運動科学研究所の時代ですね。
まだ、「動きの極意を教える」のころ・・・
そうですね。軸タンとか、今はない懐かしい自由軸落下とか。
かなり古いですね。
(ここで荒木孝二さんが乱入。薮本さんにバナナを渡しに来たのでした。ふたりの会話は、本文と関係がないので割愛します)
えーっと、何だっけ?
講座に出はじめたころですね。
ニドさんが、まだ受付をやっていたころで。
贅沢ですねぇ。その時、講座を受けた印象は、どうでしたか?
(笑)印象は、正直言ってわかりにくかった。
全く、わかりませんでした。まだ、「ゆるむ」という概念もないころだったので。
そうなんですか!
スティッフな(固い。拘束された)まま身体意識をつくろうとしていたので、ちょっとわかりにくかったのが、正直なところですね。
ただ、何かあるなっていうのは、わかりましたね。今ひとつ、入れ込むっていうほどは、いかなかったですね、当時は。
その時、教えていたのは、高岡先生・・・
そうですね、はい。
その時の高岡先生の印象は?
印象は、怖い(笑)。
怖い(笑)?
「怖い」ですね(笑)。
こう歩いて入り口から、入って来られて、非常に怖かった記憶がありますね、最初。
そのうち、どんどんトレーニングにはまっていったと思うんですけど、どうやってはまっていったんでしょうか?
DS社になったころからですね。(注1)
DS社になって、極意の動きが一教程とか二教程とか、体系化され、わかりやすくなったというのが私の中では大きいですね。
では、ゆる体操を教えはじめたのは、いつごろですか?
ゆる体操教師の資格ができて、その後会社を辞めて、ぼちぼちゆっくりカルチャースクールを探してやってましたね。
「ゆる体操指導士」(注2)のころですか。
そうですね。
何年ぐらい前ですか?
4、5年くらい前じゃないですか。
三重県の熊野で3月に(現在のゆる体操が)公開されて、その年の秋から教えはじめた記憶がありますね。
(続く)
(注1)DS社=ディレクト・システム社。運動科学総合研究所の前身。 (注2)ゆる体操教師の資格制度ができる前の制度。
薮本さんが、あえてゆる体操を教えようと思ったのは、なぜですか?
それは、非常にわかりやすいっていうのがありましたね。
私がゆる体操を最初にやってみたのは、高岡先生のビデオを見てなんですけれども、一発ではまりました。
それまでの、基礎ゆるとは全く違って、これならご老人でもやっていただけると当時思いました。
で、これを仕事にすれば、一日ゆるんでいられると思ってはじめました。
じゃぁ、反響はどうでしたか?
「ゆるむ」ということが今より世の中に浸透していなかった時期なので、まぁ、たるい体操だろうなぁ、というかたちで来られたようです。
自分はヨガもできない、気功も難しくてできない、まして有酸素運動系ができない方が、たるい体操だろうな、という感じで名前につられて来ました。
それで、よかったと思います。
で、実際やってみて、ちょっと違う、気持ちいいというのはね、感じでもらえたようです。
受講生の方の体が、こう変わったとかいう例はありますか?
それまで定期的に整体に通っていたのが、行かなくなっていたとか。
行く必要が感じなくなってきたんですね。
で、気付いたら行ってないとか。
もともと山登りが好きでやってた方が、ゆる体操をやることで、同じ距離を楽に歩けるようになり、翌朝、疲れもないとか、聞きますね。
薮本さん自身が、こう変わったなという部分はありますか?
まぁ、これだけやれば、変わってるとは思うんですが(笑)。
やっぱり、人に教えるようになったということでしょうね。
空手もやってたんですけど、人に教えるのは嫌い、大っ嫌いでした。
教えるレベルでもないということで、毛嫌いしていたのですけど、非常に薄くなりました。自分のレベルで伝えられることは、伝えていきたい思えるようになった。
まぁ、いわば人が好きになったということになるのでしょうかね。
あと、全国ゆる大会のメドレー指導でも言ってましたけど、ダイエットに成功した、と。
何キロでしたっけ?
そうですね、6キロやせて。ゆる大会までで6キロやせて、またダイエット中です。
それからは、83kgから76kgまでになりましたね。
7キロですか。今回、意識してやってるんですけどね。
そうですよね。
実は今日、見て「あれ?薮本さん、やせたかな?」と思ったんですけど。
そうです。
ダイエット中です。
先生のようにカッコ良くなりたいと思います。
はははは。
今後、薮本さんのゆる体操教師としての目標は何ですか。
今いる生徒さんを引き上げる方向がいいのかな、と思っています。私の実力を上げつつ。
教室は、もうこれ以上増やすつもりはないので。
そうなんですか。
もっとレベルアップして、真のゆる体操の効果をね、ただの健康体操ではないということを伝えていければと思っています。
市井の人たちに伝えていけたらと思います。
ほぉ。
では、最後にこのブログを読んでいる、ゆる体操ファンへのメッセージをお願いします。
このブログを見られている方は、ゆる体操をTVなどで見られていらっしゃる方が多いのでしょうね。
誰でもできそうな反面、いまひとつ効果に疑問を感じられているのではありませんか。
それは、大きな間違いです。
開発者の高岡英夫先生は、「より簡単でより効果の高い」体操としてこのゆる体操を開発されました。
このゆる体操は、「簡単な割には効果が高い」といったレベルではなく、私たちが、何十年にもわたって作り上げてきた「質の悪い動き」を改善できる唯一の方法だといっても過言ではありません。
ゆる体操で高度な動きを手に入れ(一挙手一投足が気持ちいい)、日々を快適に過ごして、少々の困難は笑ってすごせるようになろうではありませんか。
ありがとうございました。
(了)
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