今は運動総研で、サッカーゆるトレーニングを指導している大久保貴弘さんですが、この当時は神奈川でゆる体操を教えていました。
当時の貴重なインタビューをお読みください。
このインタビューは、2008年9月に行ったものです。太字が大久保さんの発言になります。
まずは、大久保さんがゆる体操を知ったキッカケを教えていただけますか?
ドイツにサッカー留学をしてる時、一緒に留学してた友達が、高岡先生の本『サッカー日本代表が世界を制する日』をたまたま持ってて、それを読んで「これだ!」と。
「これだ!」と・・・
思いましたね、一発で。
限界を感じてて、それまでのトレーニングに。
はい。
ドイツ人って、体が大きいんで。
勝つためには、身体の使い方というのが一発でわかって。
それからは、日本からビデオとか・・・
出ましたね。
そういうものを送ってもらって。
統一棒(ゆるゆる棒)とかも。
(笑)気が早いですね。
そうなんです。
僕、気が早いんですよ。
いてもたってもいられなくなるんで。
で、そっからですね。はじめたのは。
それで、続けて半年ぐらいですかね。
もう成果が出て。結構、上のレベルで。
そうなんですか!
具体的に成果というと、どういうところですか?
やっぱり、まず疲れなくなった、疲れにくくなった、ということ。
例えば、相手に抜かれた時、ディフェンスに入った時でも、今までついていけなかったのが、なんかついていけるようになっちゃったり、とか。
あと、今まで、ああしよう、こうしよう、とか考えていたことが、自然にできるようになった、プレーできるようになった。
ほぉ。
無心に近くなれるというか。
あまり余計なことを考えないで、身体が動くようになって。
よりリラックスできるようになったのが大きかったんだろうなぁ、心身ともにゆるんだかなぁ、と感じましたね。
はい。
最初の何ヶ月かは、とにかくゆる体操やって、ゆるゆる棒に乗って、プレーする時は「ゆるもう」「ゆるめ、ゆるめ~!」と(笑)って感じで、繰り返しやってましたね。
ほとんど独習ですよね?
はい。一応いろいろビデオ送ってもらって、見て。
基礎ゆるですね、だいたい。
クリーム、ミルクの。
あとはもう、高岡先生の本をまた送ってもらって。
『究極の身体』って2002年でしたっけ?
それくらいですね(当時は講談社版は出ておらず、ディレクトシステム社版のこと)。
それも、ちょうど出て読んだんですね。
『究極の身体』ではまって(笑)。
どんどんどんどん取り入れていこう、っていうのが、はまったキッカケですね。
なるほど。
6、7年前になりますか?
そうですね。
やりはじめて、それぐらいになりますか。
それから日本に戻ってから、講座に出たと思うんですけど。
そうですね。
ゆる体操教室に、まず通いました。
運動総研の?
はい、総研のに通いはじめて。
ある先生が銀座に移っちゃったんで、それで今度は銀座で中級を習いだして、教師の試験を受けていくことになったんですね。
かなりもう、一気に来たという感じですか?
帰ってきて、もう現役のサッカー選手として難しくなってきたんで、年齢的にも。なんか指導者じゃないですけど、身体の使い方とか、ゆるむことの重要性を違った形でサッカーで伝えられないかな、というのがキッカケですね。
なるほど。
それで伝えていきたい、というのがあって。
で、まず自分がゆるまなきゃいけない、というのがあるじゃないですか。
極意の講座に出たりとか、高岡先生の講座に出たりとかして勉強させていただいてるんですけど。
その中で、ゆる体操教師になろうと思った決め手は、なんですか?
もう最初から「なりたい」と。
そういうのを教えられる、っていうのを聞いちゃったんです、自分。
ゆる体操教師・・・前は、ゆる体操指導士でしたっけ?
そうですね。最初は、ゆる体操指導士ですね。
自分がやり始めたとき、指導制度が設けられたんです、いいタイミングで。
これは運命だと?
運命だと、ハッハッハ。まさにキターッ!(笑)みたいな。もう流れですよね(笑)。
で実際、その先生も「じゃあ、受けてみたら?」と。 厳しくもあり・・・中級だったんでね。
いろいろメカニズムも教えていただいたりして、レベルをあげてって。はじめの試験で・・・
(ゆる体操教師資格試験の)一番はじめの試験?
はい、受かって。
そっから、また大変でしたけどね(笑)。
僕も一番最初だったんですよぉ。
教室を持ったのは、合格してすぐですか?
合格して、どこどこありますよ、と。
上永谷が実際あったんですけど、自分の住んでるところと近かったんですね。
パッと決めたら行っちゃうんで。性格なんで(笑)。
じゃあ、教える前に不安とか何かありませんでしたか?
とにかく明るく楽しくというのは・・・楽しくゆる体操を伝えていきたい、というのはありました。
それが、ゆる体操なんだろうなぁ、と。もちろん、正確にっていうのもあるんですけど。
最初は緊張しましたけど、こっちはゆるんで、生徒さんをゆるませてあげたいなぁ、というのはありましたね。
で、そっから後は大船ですよね。
上永谷のほうで「他にもうひとつ教えたいんですが」と大船を紹介していただいて、持つようになったんですね。
なるほど。同じカルチャースクールなんですね。
ヨークカルチャーセンター、同じ系列で。
上永谷と大船を指導しています。
ゆる体操教室としては結構、長いですよね。
そうですね。2年以上・・・3年近くなりますか。
今までいろんな方が受講されたと思うんですけど、こんな風に変わった、とか、こんな感想をいただいた、とかいうような話はありますか?
もう本当に歩けないような、80歳近いおばあちゃんが一年以上、今もやってるんですけど、最初は杖を持ってしか歩けなかったのが、やってるうちに杖なしで歩けるようになって、今も元気に通ってらっしゃいますね。
それは、もうすごいなぁ、と感じました。
教えてるほうが「ゆる体操って、すごいなぁ!」と(笑)。
そう!びっくりしました!!
ハッハッハッハッ。
こっちもビックリみたいな(笑)。
あと肩こりだったのがなくなっちゃったりとか、もう一回目で背すじが伸びたりとか、それで一年以上続けている方も。
効果がすぐわかるみたいですね。
基礎ゆるの頃より、今のゆる体操のほうが効果が出るのが早いですよね。
そうですよね。
教えてるほうが、逆に「ゆる体操って、すげぇな」と思いますよね。
そう。自分が思ってたよりも(笑)。予想外っていうわけじゃないですけど、幅広い人が来てくれるんで、指導してて楽しいです。
指導してて楽しい、っていうのがいいですね。
そうですね。楽しみでしょうがないですよね。
「まだ来ないかな木曜日」って(笑)、そんな感じですね。ハッハッハッ。
喜んでもらえて、みんな笑顔で颯爽と帰ってもらえるんで、どんどん続けていきたいですね。
今、2教室ですけど、これからは教室を増やそうっていう気は・・・
そうですね。経験も積んできて、ゆとりじゃないですけど自信もついてきてるんで、徐々に増やしていきたいと思ってますけど。
では、大久保さん、ゆる体操教師(ゆる体操指導員と名称が変わる前にインタビューをしました)としての・・・トレーニングするものとしてでもいいですが、今後の目標を教えていただけますか?
やっぱり達人になりたいですね(笑)。
サッカーの?
それも含めて。
身体の使い方を、ゆるゆるにゆるめて、達人化したいですね。
健康に快適に気持ちよく生きていけたらなぁ、と思いますね。
なるほど。ありがとうございました。
ありがとうございました。
(了)
ゆる体操のライブ配信
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ゆる体操に関する質問に答えたり、解説をしたり、レッスンをしたり…といろいろなことをしています。
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